« カメレオンの呪文8 | トップページ | カメレオンの呪文10 »

2016年7月15日 (金)

カメレオンの呪文9

カメレオンが死んだ
俺の手の中で
しっかりと目を閉じて
そして 消えた
死んだんだ
俺は こういうの目を疑うと言うのだろう
俺は認めない!!
が 涙は景色を変えた
誰も居なくなった部屋で
俺は 手の平に涙を溜め続けていた
机の前の絵の中の俺も
黒いレースのハンカチも
鏡越しの世界全部が震えていた
ケイタイの点滅は俺とは無関係の位置にあった
  が
俺は 出た 暗闇から
そういえば 多分 約束が・・・
”何してるの!ライブ始まっちゃう
先に行っちゃうわよと言いたいけど
あなたがチケット持ってるでしょ!!
もう どうすんのー?”
あーそうだ った 現実はでたらめだ!
俺は自分の抜け殻さえ確認できないままで
出かけた
本当は何
ライブじゃない
奈落が苦手なんだ
答えは すぐ 解る
俺は 向かって走った
”えーなーに? そんなこと?
しょうがないよ だって 運命とかさ
あのカメレオン年だったのかもよ”
と 明るいまんまの彼女は
ライブの事しか興味なさそうだった
俺はチケットを2枚とも渡した
”えーなんだーそんな事!”
俺は彼女に何かを期待していたんだ
すべてに”嘘だろ”と言いたかった
雨が降ってたらしい ついでのように
俺はヨレヨレと溶けてしまいたかった
”異質なものの個性を探るのは
エネルギーが必要なもんよ”と言った
”お互いを感じあわない関係なんて意味なーい!”
アイツ・・・
俺は腐ったリンゴが好きなのか
自分に腹が立った
部屋には戻りたくなかった
でも 戻りたかった
”人生は選り好みができるのよ・・”
全くなまいきな 俺はきっと そう・・
俺はラジオをつけた
タンゴか なにがタンゴだよ
俺は真黒い部屋でむきに 笑って踊った
マグマがどうどうと流れ続けた
  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

« カメレオンの呪文8 | トップページ | カメレオンの呪文10 »

アート」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/2008892/66512682

この記事へのトラックバック一覧です: カメレオンの呪文9:

« カメレオンの呪文8 | トップページ | カメレオンの呪文10 »